[192] 【 太田光、地震翌日に会見した加計理事長「罪深い」】→ https://www.asahi.com/and_M/interest/entertainment/Cfettp01806204264.html?iref=pc_ss_date
名前:『ナニワ金融道場』管理運営委員会
(18/06/21-01:00)
経営者にとって最低限必要なことはなんでしょうか。それは正直者ではアカンということであります。企業の大部分は.多かれ少なかれ不良債権を抱えております。しかし.それを正直に明かす経営者はアホです……。将来.破綻することは間違いなくとも.それをできるだけ先延ばしするのが.日本型経営者の重要な仕事なのであります。「うちの会社は未来永劫安泰であります。不良債権は全て清算いたしました。株主の皆さんも大船に乗った気でいて下さい」と.たとえ内情は火の車であっても.平然とこう言い放てなくては.日本型経営者にはなれません。すぐ破綻しておかしくない状況であっても.帳簿を誤魔化し.監督官庁には接待攻勢をかけて色々と目をつぶってもらう。勿論.社員にも隠し通します。こうやって先延ばし先延ばしして.事実が明らかになるにつれて.簿外債務があることが判明。その間いつ破綻してもおかしくなかったが.経営者は簿外債務の存在など認めず.監督官庁である大蔵省もまったくのノーコメント……。こうやって発表を送らせることによって「実は.五年前からウソついとりましたんや」といわれても.それほど怒りは湧いてきません。「うちはもうアカンことが今日判明しました」と何の前触れもなく突然発表されると「何じゃそりゃ。なめとんのかワレェ!」となりますが「あの時ウソついてました」といわれれば.怒りも和らぐものです。(裏技として.意図的に情報を小出しにするという手もあります。)経営者が一番恐れるのは.国民のヒステリックな反応であります。人間というのは面白いもので.何の前触れもなく「倒産します」といわれると「ワシは聞いてないで」と反発するのですが.前もって「あそこ危ないらしいで」と聞いていると.慣らされてしまうのです……。「人の噂も七十五日」。時が解決してくれる、とはよく使われる言葉ですが、経営者や政治家はこの言葉を一番よく理解している人種ではないでしょうか。 -『 まんが 勝ち逃げ資本論 』青木雄二著/ 光文社¥829(税別)より抜粋 -
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