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『せんきょにいこう』
CDジャケットは漫画『ナニワ金融道』でお馴染みの青木雄二氏の作画によるもので 作品のその中味も、青木氏の思想であり哲学のエッセンスがまるで凝縮されたような詞の内容に、サウンドは70年代を彷彿とさせる骨太なHard Rock調にて大変ワイルドに仕上がっています。
しかし、その曲の根底にあるものはタイトル通り『せんきょにいこう！』と世の中の全ての選挙権を持つ人達に明るく元気に呼びかける内容のもので、日頃（政治は難しいのでは?とか、まるで関心が無いから。。。）と言う方にもこれを聞いて頂く事で改めて「せんきょって何だろう?」「せんきょってホントに行かなきゃならないものなの?」「せんきょに行く事で世の中や社会、そして僕の私の生活って本当に変わるものなの?」等々、とにかくまずそんな事を考える機会を持ってもらう事が出来ればと念願して創られた曲です。
社会だ政治だ金だ物だとかではなく、貴方が本当の意味で貴方自身に対しての興味と期待と希望と夢を持ち又、これからも絶対にそうであり続けたいと考えておられるようでしたら是非、只の一度だけでも耳にして頂きたい一曲です。
『1959』
- 日本情勢 -
政治的には自由民主党岸信介内閣の下、日米安全保障条約改定反対の闘争が全国的に展開され始めた年。しかしやがて国家権力介入による沈静下の後、経済的にはその翌年から所得倍増計画を打ち出した池田勇人内閣発足をきっかけに日本は高度成長期へと突き進んで行く。
この年は自然災害として未曾有の5101名と言う死者・行方不明者を出した伊勢湾台風があった。その他、皇太子結婚。第1回日本レコード大賞に水原弘「黒いはなびら」が選ばれる。流行語「カミナリ族」等。
- 世界情勢全般 -
第二次対戦後、世界平和維持の為の機構として国際連合の成立を見るも、大国合衆国とソ連を中心とする「二つの世界」による冷戦構造は徐々に対局化の様相を色濃くし又、北半球の先進国と南半球の発展途上国との間でも政治、人口、食料問題等が深刻化して行く中で、アジア、アフリカでは帝国主義、植民地支配からの脱却を目指し次々と民族独立運動が活発化して行く、この年キューバではカストロによる革命が成功している。
科学的にはこの頃から本格的な原子力と宇宙開発時代を迎える事となる。
♪「月の石を見た事がある 街頭のTVジョンに胸ふくらませてた〜」から始まるこの曲の歌詞の中には既に30代後半から、50〜60代の方まで十分に懐かしんでもらえる「卓袱台」であり「ベルボトム」「ディスコティーク」「モーレツ」「GO! GO! 」「アイビー」「VAN」「平凡パンチ」等々のWordsが次々と飛び出して来ます。
作品本来の意図する所は、様々な意味で混乱と混沌とを極めた日本の高度成長期を背景とし成長して来た世代達は（果たしてこれで良かったのだろうか?）そして（もっと違った生き方や考え方イデオロギー等があったのではなかろうか?）と考える余地は今正に十分過ぎる程あるにしても、しかしそれでも人はこうして現実を眼の当たりに生きているしそして又、これからも力強く生きて行くしかないのだ。と言った部分で決してノスタルジックに浸るだけのものではなく、逆にその時代を生きた人達の真の意味での勇気であり誇りであり、これからを人間として謳歌してもらいたいと言う大いなる人間賛歌なのであります。＼(^o^)／
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