このとこと連日、テレビや新聞を賑わしている犯罪や事件の異常な増加傾向は、景気が良くなるどころか、ますます悪化していっているのだと、僕は睨んでおるのであります。何故なら、「人間はなによりもまず飲み、食い、住み、着なければならぬのであって、しかるのち政治や科学や芸術や宗教等々にたずさわることができるのだ」という簡単な事実が、犯罪や事件の多さの裏返しであるわけです。従って景気が回復のきざしを見せ始めたかどうかは、犯罪や事件が減少し始めた時という簡単な事実で分かりますから、何も政府要人や御用学者のこむずかしい理屈は不要なのであります。(本文より)
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