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2000年4月18日 法政大学における講演レポート
【青木雄二は落語家で言うなら,名人古今亭志ん生である。(10/12)】
そしてもう一つのWordが『唯物論』そのもの!だと言えば,青木先生が生粋のマルキストであり,紛れもない唯物論者であり又,その唯物論を世界中に伝播すると言う事を御自身の使命とまで考えられておられる方で,元漫画家でありながら,今では政治経済,社会,思想,哲学etc...を総合的な見識で語る事の出来る大層な一文化人であると言う事は青木雄二ファンならずとも十分に認知されている所だと思いますが,それにしても明治の,しかも哲学等からはイメージ的によほどほど遠いような芸人と『唯物論』がどうして結びつくのか?と不思議に思われる方が大半ではないか?と思われますが,ところが以外や以外,志ん生の話しの中には,至る所に唯物論が登場して来るのです。是非ここでその一部を紹介しておきたいと思います。まずは人情噺しから.......『子別れ』と言う噺しの中では,主人公の棟梁が酔って吉原(遊廓)へ向かうその道すがら「地獄極楽てぇなぁ,地の下にあるてぇけど,俺ぁないと想うね,もしあるんならたまにゃあ,閻魔の冠かなんか堀り出しそうなもんじゃねぇか」と言うフレーズがあったり,貧乏長屋から生前吝嗇で知られていた一人の坊さんが亡くなった時の弔の模様を描いた『黄金餅』では「この長屋の者が一日仕事休んだら食う事できゃしねえぇよ,死んだ仏様の為に,今度ぁ生きた仏様が食えなくなっちゃっちゃしょうがねぇからな」や,同じく宿賃の支払いもままならない貧乏な旅人が,なけなしの金で宝くじを買い,それが見事一等に当たると言うお話しの中には「どうもあなたのようなお金のある方に,手前どものようなこの貧乏......どうしてこう世の中が違うんでしょうなぁ?あたくしどもはもう宿屋じゃ生活しちゃ行かれませんので色んな事をしなければならないのでこの富の札を売っておりましてな。。。」と言った『宿屋の富』があるかと思えば,職人でタライや桶を修繕する職人の「たがや」が,大名と渡り会う『たがや』に於いては,もうこれは反権力と言うよりも,革命すらイメージさせるほどの話しの内容です。「なぁ,おい勘弁してやったらいいじゃねぇかなぁ,ほんとだょぉ,年をとったおふくろだのおやじがいるってんじゃねぇか,それくらいの事ぁ,こんな混んでる所へ来る方が悪いんだぃ,侍がなんだってんだい,おんなし人間だいっ!ふざけた事言うないっ!おいっ,おれの前で何か言うなよ,あの侍が俺の方見てんじゃねぇかよ(^-^)」etc...と言ったもの等,挙げれば切りがありません。
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