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講演の記録。

2000年4月18日 法政大学における講演レポート

【青木雄二は落語家で言うなら,名人古今亭志ん生である。(7/12)】

そんな彼女達の頭と感覚の中には,もう既に何事に対しても,粋も甘いも情緒も何も最初からないのです。となればそんな彼女達は,正しく彼女達がその席を立った時点でもう既に落語の例えで言う『さんぼう』の部類と同様の分類にされてしまったとしても致し仕方のない所であって,ですからひょっとしてそんな彼女達に「青木雄二の答えは答えになっていない」とか「講演の内容にしてもあんなの名人でも何でもない」と言われたところで,名人は名人の汚名や誹りを一切受ける事にはならないのですが,坊主の世界で良く言われる『縁なき衆生は度し難し』と言うあれのようなものにしては,余りにも空しく寂しい?例えではあります。。。(^^;)  そしてこれがひとたび志ん生ともなるとこれはもう格助詞等に止まらず極端に言うなら文法までハチャメチャな人であったように思われます。(しかし,取り敢えずここで改めてお断わりをさせてもらっておきますが,その格助詞がうまく使えないと言う事だけが名人として極めて価値がある事だとか,薦んでそうした方が好ましいと言っているのでない事くらいは,これまでの書きようで十分に理解して頂けていると思いますが,あんまりひどいひどいと言い続けて来たので,青木先生の名誉の為に一言念の為に申し上げておきますが,「基本的に青木雄二氏は一文化人として全然問題のないしゃぺりであります!」から,青木先生ファンの方々は御安心めされ!。。。。(飲まれてない時はOKであります大抵は。。。(^^;)(^o^)v)しかし,それなのに何故,そんな志ん生が圧倒的な笑いを作り出す事が出来又,当時の聴衆にも受けに受け,やがては時代の寵児となり,多くの御贔屓(ファン)によって名人としての名声を博する事が出来たのか?その理由は果たして一体何処にあったのでしょうか。。。? それは誤解を恐れずに書くのなら要は,「て・に・を・は・と・が・の・へ」なんて,志ん生にとってどうでも良かったと言う事ではなかったか?と思われます。と言うか,むしろそんな事に一切囚われない広がりであり変化と言った,とにかくその向こう側にある根源的根本を本人がどう捉まえているのか?!どう表現できるのか?!と言った事の方が彼には極めて肝心な事であり,その大切さを彼自身が何より本能的に理解し又,過去の修練と学習する事によって体得して行ったのではなかったか?と思われます。(そしてその人気の秘密は,そう言った負の要素を上回るそれ以上のプラスの要素を彼が過分に持っていたと言う事の確かな実証でもありましょう。)





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